CDJ850とserato HID接続

2017年6月5日月曜日

DJソフト DJ機材 serato レビュー

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お久しぶりです。
最近はリアニに向けた曲制作や就活で忙しくブログはほぼほぼ放置となってしまいましたが、久しぶりに更新してみようかななんて思いました。




山梨県内のクラブにはCDJが常設してあるような場所はあまりなく、そもそもサークルでも所持していなかったので基本的にPCDJで回す文化が深く根付いていました。
しかし、つい最近友人がCDJ850を購入したということでCDJの波がちらっと見えてきました。とてもいいことですね。

前述のとおり自分はPCDJメインなのですが、最近はserato DVS Expansion Packの購入もあり「serato HID」を使用する機会が多くなりました。




まず、serato HIDから説明しましょう。
seratoはご存じのとおりですが対応機種を接続しないとDJすることができません。
SL4やDJM900NXS等、対応機種ではあるけど単体では操作部を持たない機材も多いです。
(持っている機材がどれにあたるのかはこちらから調べることができます)


そんな時に現場にCDJがあると「serato HID」という機能を使うことができます。
これは簡単に言うと「CDJをMIDIコン代わりにする」というもの。

こちらの動画を見ればわかりやすいですね。



CDJから音を出すわけではなく、CDJの操作の信号によってseratoを動かすのです。
本当にただただ高級なPCDJコントローラーになるんですよ。



メリット
・持ち込み機材が少なくなる
・数万円程度のPCDJに比べ、値段が高くなるのでハードの質感が良い
・CDJとのUSBケーブル接続が抜けても音が止まらない
・DVSと違い、ピッチ調節にラグが生じない&CUEが使用可能(Relative時)

デメリット
・複雑な機構になりがち(CDJ背面のUSB端子を弄らなければならない)
・自宅で再現し辛い価格

こんな感じでしょうか。
特にseratoはシンプルさが売りのソフトなのでUSB最低3本接続せなばならず、多少セッティングに時間がかかるのでちょっと面倒ですかね。
ですが、これによって圧倒的に機材数を減らせ、また操作感を増強できるので可能であればこの形態でDJすることが多いです。





そんなわけで現場ではDJM900NXS or SL4+CDJ2000NXSのserato HIDを良く使用しています。なんてったって操作感が違いますからね(二度目)
ですが、前述のとおり環境再現に莫大なお金が必要なので基本的にはぶっつけ本番でやってきました。
そんな中友人の購入したCDJ850がserato HIDに対応しているとのことなので早速遊ぶことに。


検証環境
・MacBookPro 2009 mid 13inch
・serato1.9.6
・RANE SL2
・nanokontrol2
・CDJ850

2chプレイでの結構一般的な機構ですね。(DJM450のインターフェースは使用せず純粋にミキサーとして使用しています)




メリット
・DJプレイ最低限の機能は問題なく使用できる

まずはこんな感じです。
とりあえずこれだけで困らないかなという感じです。


デメリット
・CDJの画面上で曲を選択できない
・シンクやクァンタイズ、ホットキュー等CDJに本来ない機能を使えない
・ループのバンクによって点灯しないのでどっちを選択しているかわからない
・JOGイルミネーションがカクつく(バグ?)



CDJ2000シリーズのHIDと比べているのでやはり機能面では劣りますね。
一つ一つ解説していきます。


・CDJの画面上で曲を選択できない
CDJ2000シリーズではCDJの画面上にseratoのリストが表示され、極論を言えばPC画面が見えなくても曲を選んでロードすることができます。
しかし、850では画面上にはロードしてある曲の情報しか表示されないので、PC画面を見ながらロータリーノブで曲を選ぶという形になってしまいます。
また、地味ではありますが850は日本語に対応していないので画面に曲情報を出したところで文字化けするんですよね。


・シンクやクァンタイズ、ホットキュー等CDJに本来ない機能を使えない
これはちょっと問題かもしれません。serato HIDはCDJの操作を近いseratoの動作に割り当てているので、当然元々ない機能は十中八九使えません。
シンクもクァンタイズも、ホットキューもスリップも850のボタンにはないので使用するのであれば画面をクリックするしかないですね。



・ループのバンクによって点灯しないのでどっちを選択しているかわからない
個人的にかなり問題だなと思う仕様です。
CDJ850では、ループボタンが4つあり1、2、4、8小節ループとバンクを変更して1/16、1/8、1/4、1/2小節ループを選択できます。
USBやCDでのプレイ時にはバンク変更をすると各々のボタンが点灯するのですが、serato HIDでは光ったりすることがないので「現在どちらのバンクか見た目でわからない」という致命的な状況が発生するんですよね。(serato上ではそもそもバンク変更することはないので画面を見てもわからない)


・JOGイルミネーションがカクつく(バグ?)
もしかしたらバグかC2DのMacを使っていることからきている不具合かもしれませんが、JOGの真ん中にあるイルミネーションがとてもカクつくんですよ。
プレイに支障はないんですけど何故でしょうね…






このような感じでCDJ2000シリーズと比較した際のデメリットがやたらと多いです。
自分自身は過去にnanokontrol2をserato用サブコンにマッピングしているので足りない機能はこちらで補うようにしています。

複雑なプレイや咄嗟のカバーではナノコンを使用することが多いですが、通常プレイならなんなく使用できます。
ですが、自分のように何かしらのサブコンは必須だと思った方がいいかもしれないですね。



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