2017年6月19日月曜日

seratoソフトウェアライセンスについて

こんにちは。
最終面接が無事通過して就活地獄から脱出することができたgekkoです。やっと終わった…

さて今日はseratoのソフトウェアについてお話しします。
最近サークルに新入生が入ってきたこともあって、DJ機材やソフト何を買えばいいかの話になります。その際に必ず
「seratoってソフトウェア付属するんですか?」
みたいなことを言われます。seratoを知っている人からしたら何言ってんの?みたいなお話しなのですが、seratoのライセンス周りは携帯電話のプラン並に複雑なのでこの機会に説明しておこうかなって思います。




seratoについて

・基本的には無料でDJ可能
下記に詳細を記しますが、seratoのソフトにはseratoとserato introがあり、どちらも基本使用は無料になります。
なので他のソフトウェアのように「機材を買ったらソフトを別途購入する必要」はありません。これが他のソフトとの大きな違いですね。DJするだけなら無料でできる、それがseratoです。
ソフト本体は公式ページより無料でダウンロードが可能です。
欲しい機能があったらその都度課金するのがいいと思います。

・対応機材を接続しないとDJすることができない
seratoの弱点の一つです。serato DJというソフトはそれ単体ではホットキューやBPM、ゲインの解析しかできません。対応している機材をつないで初めてDJモードが起動します。「ハードウェアが起動キー」になっているイメージが一番近いでしょうか(serato対応コントローラーであれば何を接続しても構いません)。


上記の理由から、seratoは機材を繋げないとDJができないことがお分かりかと思いますが「じゃあ何が対応しているの?」という疑問が思い浮かびます。
その場合はserato公式ホームページにて公開されている「serato対応コントローラー一覧」を見てみましょう。







はい、様々な機材がありますがその下にアイコンがあるかと思います。
このアイコンには5種類あります。

・SERATO DJ ENABLED

・SERATO DVS ENABLED

・SERATO DJ UPGRADE READY

・SERATO DVS UPGRADE READY

・OFFICIAL ACCESSSORY



この5つに分けることができます。
これらすべて必要な課金パックが微妙に異なってくるので一つ一つ紹介していきます。


・SERATO DJ ENABLED

→課金しなくてもserato DJが使える
※この対応コントローラーを使う際にはserato有償版を買う必要無し!

例:DDJ-SX2、DJ-808




・SERATO DVS ENABLED

→課金しなくてもseratoのDVS機能が使える
※DVSモードはserato DJ時と操作は同じだが微妙にレイアウトが異なる

例:SL4、DS-1、DJM-900SRT



・SERATO DJ UPGRADE READY

→課金するとserato DJが使える
※課金しなくても無料のserato introでDJプレイ可能

例:DDJ-SB2、Mixtrack Pro3



・SERATO DVS UPGRADE READY

→課金するとserato DVSが使える
※使用にはserato製品版serato DVS expansion pack両方が必要(両方一緒のserate club kitでも可 )

例:DJM-900NXS2、XONE:43C



・OFFICIAL ACCESSORY

→マッピング無しでseratoの補助機能が使える
※これ単体でserato DJのDJモードは起動できない

・DDJ-SP1、CDJ-2000NXS2、AKAI AFX
 







まとめると


SERATO DJ or DVS ENABLE


→serato有償版を無料で使えるので基本購入の必要なし(機能制限なし)



SERATO DJ UPGRADE READY



→serato DJ introにて無料でDJ可能
※録音やホットキュー数の増加等の機能制限を解除するためには有償版seratoの購入が必要(有償版seratoの購入でSERATO DJ UPGRADE READY対応コンをSERATO DJ ENABLEDのコントローラー扱いすることができる)



SERATO DVS UPGRADE READY



→serato DVSの機能を使うためにはserato製品版+serato DVS expanssion packの購入が必要(上記二つの購入でSERATO DVS UPGRADE READY対応機材をSERATO DVS ENABLED対応機材扱いすることができる)



OFFICIAL ACCESSORY



→上記のいずれかの機材を接続し、seratoをDJモードにした上で接続することで初めてサブコントローラーとして使用することができる




ENABLEDが「購入しなくていい」
UPGRADE READYが「何かしら買う必要があるかも」
ACCESSORYが「単体だと使えない」
っていうイメージですね。



むやみに購入すると無駄払いになってしまうような複雑なものが多いです。機材を購入する前に一度どれに含まれるのか気をつけて購入するのをお勧めします!





また今回触れたのは課金パックの中でも
・serato有償版
・serato DVS expansion pack
・serato club kit(上記の二つのセット)
だけになりますが、seratoには映像を回せる「serato video」やキーロック時の音質を高める「pitch’n'time」など様々な課金パックがあります。

こちらはないとDJできないというようなものではないので今回は紹介しませんでしたが、おいおい紹介していけたらいいなと考えています。




2017年6月9日金曜日

seratoを用いたエクスターナルMIXについて

今回は世界広しといえど、同じ機構の人何人いるの?ってレベルのお話です。
これを読むことでserato DJの可能性が広がってくれたらななんて思います。



まず、PCDJを始めるにあたって最初に使うのがPCDJコントローラーだと思います。
こちらはPCとコントローラー、あとはスピーカーさえあればそれだけでDJができるという優れもの。文明の発達がもたらしたものですね。

こちら、とてもコンパクトでいいのですがDJプレイをPCがエミュレートしている形なので、どうしてもPCパワーを食いますし、音質、音圧の低下を招きます。
実際に存在するミキサーは音を混ぜる専用の機材ですし、機種ごとの差はあれども、PCDJコンを使用するよりかは音質や安全性を含めて確実に良いものになります。(この辺の説明は少し面倒なので適当に流し読みしちゃってください)



そんなわけですがPCDJのメリットである
・圧倒的なストレージ
・素早い&様々な条件での楽曲検索能力
・本来なら神業的ともいえるような複雑なプレイが可能
は昨今の難化しているDJ界ではかなりの強みであると思います。


そんな中で今回のタイトルでもある「エクスターナルMIX」という機構が存在するんですよね。

エクスターナルMIXとは「PCDJだけど音のミックスだけはミキサーを使う」というイメージを持っていただけるといいと思います。
具体的に言うとPCDJの各デッキ毎に個別に音を出力してミキサーに入力するというもの。ちなみにPCDJコンのみでのDJはインターナルMIXと言います。
・DJ MIXをPC内部で行う(インターナル)
・DJ MIXをPC外部で行う(エクスターナル)
こう考えるとわかりやすいですね。

これを用いることでPCDJの利点を残しつつ、DJミックス時の欠点をなくすことができます。




そしてここからが本題、「serato DJのエクスターナルMIXについて」です。

seratoはDVSという形でこそエクスターナルMIX機構を搭載していますが、こちらはタンテやCDJで操作するということの方がよく知れ渡っています。
Traktorのようにキーボードマッピングやサブコントローラーを用いてのエクスターナル機構は実はできるのですが、本当に周知されていないんですよね…
でも、実際にできるし現場でのプレイに耐えうる制度を持っています。(自分は現場もこの機構で挑むことが多いです)




というわけで今回は「CDJやタンテでの操作無しでのseratoエクスターナル」について語ります!ここまでの道のりがとても長かった!!!

まずseratoのエクスターナルなのですが、なんでもいいのでDVSモードとして使用できるハードウェアに接続しましょう。(今回はSL4に接続しています)



はい、これでseratoがDJモードになりましたね!


THRUはスルーアウトという意味で「外部から入力された音声をそのまま出力する」モードです。このままではなにもできませんのでとりあえずTHRUをクリックしてRELを選択しましょう。


ちなみに今回使用しないABSはアブソリュートモード(絶対位置)の略で、DVS時には音声信号と同じ位置を再生するということ。つまり普通にCDJだったりレコードでプレイするのとほぼ変わらないんです。
今回使用するRELはリレイティブモード(相対位置)の略で、DVS時には音声信号の前か後ろかだけを判断します。このモードはどこに針を落としても大丈夫で、ホットキューやループも使えるようになります。
この辺りはDVSするには必須の知識ですね。ちなみにRELの方がかなり遊びの幅が広がるのでこちらを推奨しています。


そして、ここからが重要。RELの下にINTという文字があるのでそちらをクリックしましょう。




INTを押すことによって、今まで空いていた空間に新しい表示がでてきたのがわかるかと思います。
拡大して注釈をつけてみました。



こんな感じの機能が追加されます。
ナッジというのは簡単に言うとDJコンのジョグの外周を触った時のようにちょっと早回し、遅回しするような機能です。
この状態になって初めてserato DJは一般的なエクスターナル機構でプレイすることが可能になります!

この状態で各機能をクリックしたり、下にあるようなキーボードショートカットを用いることでプレイできます。


でもこのままではやりづらいですよね。マウスポチポチやキーボードショートカットは非常時のツールとしては有効ですが、普段使いとなるとかなり辛いと思います。


そこでserato1.7時代から実装されたMIDIマッピング機能を使って好きなMIDIコンにマッピングしてみましょう!
過去記事になりますが自分はkorg nanokontrol2を使用しています!



この記事にあるようにnanokontorol2を以下のようにマッピングしました。
※こちら過去に作成した画像なのですがBENDと本記事におけるナッジは同一のものです


どうでしょうか? 自分はホットキューに重きをおいていますが、ループやロールの実装もできますし、好みに合わせたスタイルで作れます。勿論nanokontrol2以外でも問題ないはずです。(実際、seratoのサブコントローラーとしてtraktor X1が欲しいです)

nanokontrol2のマッピングを作成する際に自分のDJプレイを考えてみたのですが

・HOT CUE必須
・SYNC前提であればジョグはナッジのみでも可
・PLAY、CUE、SYNC、QUANTIZEはボタン必須
・エフェクトはミキサーでかければいい

こんな感じで突き詰めていきました。元々グリッドがしっかりしているクラブミュージックでのプレイがメインでしたので、SYNCを使えばジョグは不要なんですよね。
転換やB2Bの際でも相手のBPMがわかれば簡単に合わせることができます(nanokontrol2のフェーダーが貧弱なので使いづらい)。
BPMが見えなかったとしても根気でどうにか…


また、seratoのMIDIマッピング機能はちょっと貧弱なのですが、(自分が過去に四苦八苦した様子がわかる記事がこちら:Beatmix4をseratoで再マッピングしたら割と強くなった件seratoマッピングの裏ワザを使いまくったらBeatmix4が最強になった件)実際にこのレベルまでマッピングできます。

ここまでくればTraktorと大差ないです。普通にプレイできます。






seratoにおけるエクスターナル機構

メリット
・serato DJそのままでプレイできる
なんといってもこれですね。今までの解析データをそのまま使えますし、seratoのままなのでレイアウトもいつも通り。普段からseratoでプレイしている人にとっては特に困ることはありません。
・DVSと併用可能
個人的にはこれもかなり重要な機能だと思っています。先ほど説明したように、この機構を用いるには「DVS」の「RELモード」を選択した後に「INT」を押すことで可能になります。つまり、INTのオンオフによってエクスターナル機構とDVSを自由に行き来できます。
例えばDVS時に挙動がおかしくなったらINTにするとか、逆に前のDJさんから転換する際やスクラッチしたいときだけはDVSにするとかもできます。

このような感じで、seratoだからといったメリットは特にありませんね。純粋にこの機構の為にTraktorを購入するとかがなくなるだけいいのかなと。
あとは、DVSでプレイしている方でキャリブレーションがおかしくなった時用の「逃げ」の選択肢としていかもしれません。





デメリット
・対応するDVSインターフェースが必須
これはseratoの弱みの一つです。seratoって機材繋がないとこんな状態のままなんですよ。1deckしか表示されないのでDJの仕込みくらいしかできないです。


DVSインターフェースを繋げばいいわけではあるのですが、前回の記事(CDJを用いたserato HID & serato DVSの運用のお話)にも書いてある通りseratoは複雑なライセンス形態をとっています。
簡単に言うと「SL4やDJM900SRTは課金しなくてもDVS可」ですが「DJM900NXSはserato club kitを買わないとDVSできない」といった感じです。
serato club kitを持っていなくて、現場にDJM900NXSのみだった場合なにもできなくなる。そうなってしまうので注意しましょう。


・MIDIマッピング機能が弱い
先ほどはMIDIマッピングは十分と言いましたが、そこにあるリンクから辿るとわかる通り、かなりMIDIマッピングに関して辛い思いをしてきました…
今回の記事に関することで言えば「ジョグの機能はマッピング不可」になります。
seratoのMIDIマッピングはあくまで補助、公式のマッピングを用いるのが当たり前なんです。
このあたりはTraktorの方が確実に優れています。
ですが、自分のような機構であればseratoのマッピングでも十分にDJすることができます。自分の必要な機能と応相談してみましょう。







ハードウェア接続の問題や、MIDIマッピング機能の弱さなどserato自体の問題が足かせになってしまいますが自分はこれで満足しています。
seratoユーザーのみなさんに、これであたらしい道を示すことができたらとても嬉しいですね。



2017年6月5日月曜日

CDJを用いたserato HID & serato DVSの運用のお話

昨晩適当に書き連ねたCDJ850の記事が割りとビュー数が多かったので「そもそもHIDって何よ?」ってところから話をしていこうかなって思います。

seratoはかなり古くからある老舗PCDJソフトなのですが5~6年前までDVSをメインとした「serato scratch live」(現在開発終了)、PCDJコントローラーを使用するための「serato itch」があり、それぞれ独立していたのですが数年前にこの2つを統合して「serato」というソフトが生まれました。

ぶっちゃけた話をすると過去のブログ全盛期時代の解説記事は多いものの、ここ数年だとseratoを扱う記事そのものが全くなく、公式サイトの解説も基本しかわからないので自分が分かる範囲になってしまいますがseratoの記事を書いていこうと思います。




というわけで今回は現場でよく見るのではないでしょうか、Pioneer製DJM900NXSとCDJ2000NXSの組み合わせでのserato運用のお話です。




前述の通りseratoはDVS上がりのソフトなのでSLシリーズやミキサー直結のタンテDVSというのが大半の人の構成だと思います。
しかし、自分のように「特にスクラッチするわけでもないけど、seratoの持つ柔軟性が好き」とかいう理由で使ってる人もいるんじゃないでしょうか。




スクラッチプレイにはタンテがツールとして必須なのですが、我々のような4つ打ちMIX専門DJからしてみたら最悪CUEとPLAYと微調整用のJOGがあれば事足りるわけです。



そんなわけでCDJでもいいだろという考えになるのですが、ここで多くの人はseratoコントロールCDを用いたDVSをするかと思います。
そもそもDVSとはSL4やDJM900NXS等特殊なオーディオインターフェースにこれまた特殊な音(serato control signal)を読み込ませることでPCDJをするというもの。
つまりコントロールヴァイナルでなくても同じ音であればCDJでもPCDJでもラジカセでも動くんです。
その為普段のseratoとはちょっと挙動が違ったりするんですよね…



ですが少しだけ待ってください。seratoにはCDJをMIDIコンとして使用できるのです!
これは対応するCDJの背面にあるUSBポートとPCを接続することで、CDJの操作でseratoを動かすというもの。


DVS   ~特殊な音信号を使って制御~
CDJ(control CD) or タンテ(control vinyl)→RCA→対応インターフェース→USB-B→PC

HID   ~CDJのMIDI信号を使って制御~
CDJ(serato HID)→USB-B→対応インターフェース→USB-B→PC


って感じです。とてもイメージ湧きづらいと思うので、よくわからないっていう人は実際に触ってみるといいかもしれませんね。

とりあえず以下にHIDについて、そして機構が似てくるDVSとの比較をまとめておきます。


serato HIDについて

メリット
・現場の機材+PCのみでDJができる
・DJMとCDJのみでプレイ可能
・CDJ上で選曲できる

デメリット
・接続が複雑
・必要なUSBポート数が最低3つ
・機種によって課金(serato club kit)が必要
・seratoで使えても実際には使えない操作がある
・自宅で再現するのには高価




メリット


・現場の機材+PCのみでDJができる

これが一番のメリットですね。USBケーブルでPCと繋げばDJできます。

特に現場のDJブースってPCを置くスペースはあってもDJコントローラーを置くスペースはそうそうないじゃないですか。メッチャ邪魔だし、RCA挿してノイズ走るなんてこともありうるし…

あとPCDJだと、内部でDJをエミュレートしているので音が小さかったり、音質が悪かったりします。所謂エクスターナル(複数出力できるインターフェースを用いて音を出力しMIXはリアルミキサーで行うこと)の方が音周りの管理が楽なんですよ。


・DJMやCDJのみで操作可能

DJMやインターフェースと接続するだけでも上記のようにエクスターナル機構でDJできるのですが、このままだと操作はマウスでしか行えないです。とても不便ですよね。

そこで対応するCDJとPCを接続しましょう。CDJのPLAYやCUE、ピッチフェーダー、物によってはHOT CUEやLOOPもCDJで操作できるんです。

これ、ただのseratoサブコンになるっていうのもあるんですけど、冷静になって考えてみてください。数万円のPCDJコントローラーよりも一台10~20万円するCDJやDJMの方が質感が上なんですよ。
特に縦フェーダーやピッチフェーダー、PLAY、CUEボタンはとても使いやすいですね。


・CDJ上で選曲できる

これ、地味に使える機能なんですよ。

CDJ2000シリーズだと、CDJの画面上にseratoの曲情報がでて来るんですよね。つまり極論を言ってしまうとPC画面を一切見なくてもPCDJできるんです。

流石に波形は流れてこないのですが全体波形は見れます。マジで便利です。





デメリット


・接続が複雑

HID最大の欠点ですね。DJMは左上にUSBポートがあるのですが、CDJのUSB-Bポート(USBメモリ指すところじゃないですからね、要注意!)は背面にしかないのでとんでもなくセッティングしづらいんです。

serato以外でもCDJを使ったPCDJなんて使う人はほとんどいないので音出しの段階からUSB指しっぱにしておくことが多いですが、どっちにしても面倒なのに変わりないです。

・必要なUSBポート数が最低3つ

これもちょっと問題かもしれません。
2デッキ使うとしてもDJMに一本、CDJに二本USBケーブルが必要なんです。
MacbookだとUSBポートが2つしかついていないですし、そもそもフルで使うのはあんまし好きじゃないです。

USBハブを忘れたら演者の方に泣きつくしかなくなるのも困りものですよね。

前に行ったクラブではDJMとCDJのUSBを一本のUSBハブにまとめておいてくれたのでとても助かりましたね。


・機種によって課金(serato club kit)が必要

seratoは基本無料なソフトなのですが、機種によっては課金しないと使えないものがあります。最も代表的でこの記事を読んでいる方が最も使用するであろうDJM900NXSシリーズがまさにそれなんですよね。
serato club kitというおおよそ2万円する追加パックを導入しないと使用できないんですよ。

SLシリーズやDJM900SRT等中には課金しなくても使えるものもあるのですが、現場に常設してあるわけでもないので使うなら機材持ち込みか課金しかないです。




・seratoで使えても実際には使えない操作がある

CDJ2000NXS2からHOT CUEが8つに増えたのですが2000やNXSは3つしか使えないので、操作するにはマウスかサブコン導入しかないんですよね。

あとCDJ850とかになるとホットキューどころかシンクやクァンタイズもないのでそこそこ不便です。

自分はnanokontrol2に一通りの操作を割り当てているのでそちらでの対応、もしくはおとなしくマウスポチポチで対応しています。


・自宅で再現するのには高価

CDJやDJMってなると中古を含めてですけど一台10~20万円くらいするんですよ。
10万円単位の買い物なんてそうそうできないので、ちょっと試したいってなっても機会が全く無いんですよ。現場に行って音出し段階で試すしかないんですよね!

機材もっと安くならないかな!!!





と、ちょっとデメリットが多いですね。
全体的にまとめると「便利だけど複雑」って感じです。ほんとこれ。機材に疎い人はあんまし使わない方がいいかもしれないです。

そして、以下にCDJを用いたDVSとの比較をまとめておきます。



CDJを用いたDVSとの比較

メリット
・PLAY、CUEがしっかり使える
・ピッチ変更時に解析のラグが生じない
・DVSの不安定さがない
・CDJとの接続が途切れても音が止まらない

デメリット
・やや複雑な設定を行う必要がある
・対応していないCDJでは使えない



メリット


・PLAY、CUEがしっかり使える

これがDVSの面倒なところなんですよね。そもそもDVSは「タンテでPCDJを操作する」ということに主眼をおいたシステムなんです。

レコードやCDの再生位置と完全に動悸する「Absoluteモード」、再生している現在地から前後かのみを判断するRelativeモード」があります。AbloluteはPCDJでのHOT CUEが使えないというのもあってRelativeモードを用いることが多いのですが、これだと「再生位置から前か後ろかしか判断しない」のでCUEを使用することができないんですよ。

対してHIDはただのMIDIコンなのでHOT CUEもCUEも問題なく使用できます。


・ピッチ変更時に解析のラグが生じない

これはかなり重要だと思います。DVSはただの音信号を解析し、それを用いてDJしているんです。つまりピッチフェーダーを上げ下げしても「元の信号からいくつ早いか」を判断しているんですよね。

なので、ピッチフェーダーを使ってもすぐにはBPMが変わらず「BPM解析待ち」の時間が発生するんです。解析に伴って、表示されるBPMが揺れるということも起きるので目でピッチ合わせしている人には大変かもしれないです。


・DVSの不安定さがない

DVSは音信号を受け取って、DJ操作をしています。なのでコントロール音声に不具合が生じると通常再生さえ難しくなります。

CDJだと、マスターテンポ(キーロック)をしているとピッチ変更が不安定になったりしますね。音声信号の面倒を見なくてはいけないのはちょっと大変です。

レコードだと針の状態とかも影響してくるのですがCDJはそこまではないのであまり考えなくてもいいですけどね。


・CDJとの接続が途切れても音が止まらない

DVSは前述のとおり音信号を元に再生速度を決めているんです。つまりなんらかの原因でcontrol音声が入力されなくなったら音が止まってしまいます。

対してHIDではただのMIDI信号、通常時では信号がないのが当たり前なんです。
なので、CDJとのUSB接続はプレイ中に途切れても再生は継続されます。その場で接続し直してプレイ続行! なんてこともできますね。




デメリット


・やや複雑な設定を行う必要がある

DJMだったり、SLシリーズが設置してある環境でのDVSではそのままUSBを挿してコントロールヴァイナルなりCDを使えばプレイできますが、HIDだと背面に回ってUSBを指すところからしなければなりません。

ここでも接続工程の多さはネックになりますね。


・対応していないCDJでは使えない

これも重要な問題です。
例えば自分が回すバーの一つにCDJ800mk2が設置してある場所があるのですがこれだとHID非対応です。なのでCDを挿してDVSで回していたりします。

現場だと大抵が2000シリーズだと思うのですが、たまーにイレギュラーな機材が設置してあるところがあるのでserato公式サイトを一読した方がいいと思います。
こちらに「Official Accessories」とあればいけるはずです。




こんな感じで良い点もあれば悪い点もあります。
特にHIDは対応している機材でないと使用できないので現場の機材に左右されてしまう感はあります。

自分は

serato HID対応機材→serato HID+nanokontrol2(サブコン)
serato HID非対応機材→serato DVS+nanokontrol2(サブコン)
そもそもCDJがない→DVSインターフェース+nanokontrol2(サブコン)

という構成でやっています。そもそもHOT CUEがバンク切り替え無しで8つ使えるCDJはないのでナノコンはほぼほぼ必須になりますね。


PCDJはどうしてもレコードやCD、USBでのプレイより機材知識が必要となってくるので面倒ですが、
「トラブルを起こしたくない」
「快適にDJしたい」
と思うなら必然的に知識を貯めねばなりません。
少しずつでも十分なので、自分の使う(使いたい)機材は熟知しましょう!!!!


本番何か起こってからだと遅いですからね!!!

CDJ850とserato HID接続

お久しぶりです。
最近はリアニに向けた曲制作や就活で忙しくブログはほぼほぼ放置となってしまいましたが、久しぶりに更新してみようかななんて思いました。




山梨県内のクラブにはCDJが常設してあるような場所はあまりなく、そもそもサークルでも所持していなかったので基本的にPCDJで回す文化が深く根付いていました。
しかし、つい最近友人がCDJ850を購入したということでCDJの波がちらっと見えてきました。とてもいいことですね。

前述のとおり自分はPCDJメインなのですが、最近はserato DVS Expansion Packの購入もあり「serato HID」を使用する機会が多くなりました。




まず、serato HIDから説明しましょう。
seratoはご存じのとおりですが対応機種を接続しないとDJすることができません。
SL4やDJM900NXS等、対応機種ではあるけど単体では操作部を持たない機材も多いです。
(持っている機材がどれにあたるのかはこちらから調べることができます)


そんな時に現場にCDJがあると「serato HID」という機能を使うことができます。
これは簡単に言うと「CDJをMIDIコン代わりにする」というもの。

こちらの動画を見ればわかりやすいですね。



CDJから音を出すわけではなく、CDJの操作の信号によってseratoを動かすのです。
本当にただただ高級なPCDJコントローラーになるんですよ。



メリット
・持ち込み機材が少なくなる
・数万円程度のPCDJに比べ、値段が高くなるのでハードの質感が良い
・CDJとのUSBケーブル接続が抜けても音が止まらない
・DVSと違い、ピッチ調節にラグが生じない&CUEが使用可能(Relative時)

デメリット
・複雑な機構になりがち(CDJ背面のUSB端子を弄らなければならない)
・自宅で再現し辛い価格

こんな感じでしょうか。
特にseratoはシンプルさが売りのソフトなのでUSB最低3本接続せなばならず、多少セッティングに時間がかかるのでちょっと面倒ですかね。
ですが、これによって圧倒的に機材数を減らせ、また操作感を増強できるので可能であればこの形態でDJすることが多いです。





そんなわけで現場ではDJM900NXS or SL4+CDJ2000NXSのserato HIDを良く使用しています。なんてったって操作感が違いますからね(二度目)
ですが、前述のとおり環境再現に莫大なお金が必要なので基本的にはぶっつけ本番でやってきました。
そんな中友人の購入したCDJ850がserato HIDに対応しているとのことなので早速遊ぶことに。


検証環境
・MacBookPro 2009 mid 13inch
・serato1.9.6
・RANE SL2
・nanokontrol2
・CDJ850

2chプレイでの結構一般的な機構ですね。(DJM450のインターフェースは使用せず純粋にミキサーとして使用しています)




メリット
・DJプレイ最低限の機能は問題なく使用できる

まずはこんな感じです。
とりあえずこれだけで困らないかなという感じです。


デメリット
・CDJの画面上で曲を選択できない
・シンクやクァンタイズ、ホットキュー等CDJに本来ない機能を使えない
・ループのバンクによって点灯しないのでどっちを選択しているかわからない
・JOGイルミネーションがカクつく(バグ?)



CDJ2000シリーズのHIDと比べているのでやはり機能面では劣りますね。
一つ一つ解説していきます。


・CDJの画面上で曲を選択できない
CDJ2000シリーズではCDJの画面上にseratoのリストが表示され、極論を言えばPC画面が見えなくても曲を選んでロードすることができます。
しかし、850では画面上にはロードしてある曲の情報しか表示されないので、PC画面を見ながらロータリーノブで曲を選ぶという形になってしまいます。
また、地味ではありますが850は日本語に対応していないので画面に曲情報を出したところで文字化けするんですよね。


・シンクやクァンタイズ、ホットキュー等CDJに本来ない機能を使えない
これはちょっと問題かもしれません。serato HIDはCDJの操作を近いseratoの動作に割り当てているので、当然元々ない機能は十中八九使えません。
シンクもクァンタイズも、ホットキューもスリップも850のボタンにはないので使用するのであれば画面をクリックするしかないですね。



・ループのバンクによって点灯しないのでどっちを選択しているかわからない
個人的にかなり問題だなと思う仕様です。
CDJ850では、ループボタンが4つあり1、2、4、8小節ループとバンクを変更して1/16、1/8、1/4、1/2小節ループを選択できます。
USBやCDでのプレイ時にはバンク変更をすると各々のボタンが点灯するのですが、serato HIDでは光ったりすることがないので「現在どちらのバンクか見た目でわからない」という致命的な状況が発生するんですよね。(serato上ではそもそもバンク変更することはないので画面を見てもわからない)


・JOGイルミネーションがカクつく(バグ?)
もしかしたらバグかC2DのMacを使っていることからきている不具合かもしれませんが、JOGの真ん中にあるイルミネーションがとてもカクつくんですよ。
プレイに支障はないんですけど何故でしょうね…






このような感じでCDJ2000シリーズと比較した際のデメリットがやたらと多いです。
自分自身は過去にnanokontrol2をserato用サブコンにマッピングしているので足りない機能はこちらで補うようにしています。

複雑なプレイや咄嗟のカバーではナノコンを使用することが多いですが、通常プレイならなんなく使用できます。
ですが、自分のように何かしらのサブコンは必須だと思った方がいいかもしれないですね。